ふらいとはなんぞや?


お好み焼き、もんじゃ焼きは、それぞれの土地で食文化として発展し、その後全国的知名度を得た
わけですが、我が地元でのみ限定的に発展したままで、未だ知名度の低い食べ物、それが


「ふらい(フライ)」

であります。         『ふらい(フライ)』の画像はこちらをクリック!

皆さんの地域では、「焼きそば屋」というものが、存在するのでしょうか?
あくまでも、「焼きそば屋」です。それが、メインです。
全国的に見ると、秋田の横手市と静岡の富士宮市でもやきそば屋が多数あり、それで町おこしを
狙っています。
ラーメン屋や、お好み焼き屋のメニューで、焼そばがあるのとは訳が違います。
それが、うちの地元では、極自然に、かつ当たり前に多数存在しています。
焼そば自体は全国的な食べ物で、別にここが発祥の地ではないと思いますが、何故かこの辺りの
人々の焼きそばに対する思いは、強烈に強いのです。
それは、大阪や東京の下町の人の、お好み焼きやもんじゃ焼きへの思い入れと同様に。


具体的に言うと、埼玉県の行田市を中心に、隣接する吹上町、鴻巣市、熊谷市、深谷市、羽生市、
妻沼町、江南町、といった辺りでのみ、異常に盛り上がってます。
同じ埼玉県内でも、『ふらい』を知らない地域の方が殆どだと思います。
この辺りで「フライ」と言えば、まず揚げ物の事を意味しません。
さすがに、他の土地から移住してきた人なんかは違いますけどね。(笑)

で、『ふらい』ですが、必ず焼きそば屋にあります。
どういった食べ物かと言いますと、感覚的にはお好み焼きに近いです。
形は、作る段階では円いですが、出てくる段階で店によって、円だったり、半分に折って半円だったり
します。
量のバランス的には、お好み焼きが具がメインなのに対して、『ふらい』は小麦粉の生地が圧倒的に
メインです。
感覚的には、韓国のチヂミに近いですかね。

具は至ってシンプルで、少々の豚肉、卵、葱、ぐらいなもんです。
ただ最近は、オリジナリティーを出す店が多くなり、餅、海老なんかも入ってますが。
味付けはソースで、お好み焼き用のこってりした物の店もあれば、ウスターソース的な焼きそば用を
使っている店もあります。
また、お好みでしょうゆ味を注文する事が出来る店もあります。

標準的な値段は、


       「やきそば」、「ふらい」・・・小 ¥200〜¥300、大 ¥250〜¥400
                    ・・・肉入り +¥50
                    ・・・卵入り +¥50      山口屋のやきそば


共にこんなもんです。ですから、大抵は両方食べます。大きさを組み合わせて。
店によっては、小・中・大・特大なんてのもあります。
焼きそばとふらいのセットがある店では、セットだと¥100ぐらい安いです。
ある店では、焼きそばセットが、焼きそばにご飯と、味噌汁ですし。(笑)

焼きそばの味は、店によって癖があり、ダイレクトにソースのみを使った店や、だし汁を使って少し
繊細な味の店なんかもあって、かなり幅広いです。
でも、どこかの店で修行していたりする人もあって、味が似たような店も。
基本的に、作っている人が、高齢だとしょっぱいです。(笑)
だって、90ぐらいのおばーちゃんがやっている店とかあるんですよ!





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